溝脇正
大型連休が始まった29日、伊勢神宮(三重県伊勢市)は県内外からの参拝客でにぎわった。コロナ対策が緩和され、人の動きが活発になっている。
品川、静岡、大阪、京都、香川、富山、福岡……。伊勢神宮内宮近くの市営駐車場には、全国各地のナンバーがずらり。内宮近くで飲食店や土産物店が軒を連ねる「おはらい町」や観光施設「おかげ横丁」周辺は混雑し、参拝客らが古風な町並みを散策しながら買い物などを楽しんでいた。
埼玉県から保育園の「ママ友」3人で日帰りで訪れた30代の女性は「コロナも一段落したので子どもたちを夫に任せて初めて旅行を計画しました」。コロナの再流行に不安も感じているというが、「不安だけで過ごしたくない。うまくつきあって楽しんでいきたい」と話した。
おかげ横丁を運営する伊勢福によると、感染症対策でレジ前などに設置していた透明シートを外した。マスクを着けていない客も多く、コロナ前の雰囲気が戻っている。直近の土日の22、23両日には約3万7千人の来客があり、昨年の同時期の土日より約1万5千人増えた。広報担当者は「コロナ禍が落ち着き、海外のお客さまも増えている」と話す。
伊勢市などによると、1~3月の伊勢神宮(内宮)の参拝者数は約177万人で、前年同期比の1・5倍。市の担当者は「天気さえ良ければ連休中は昨年以上の人出」と予想する。
連休中の渋滞を和らげるため、最寄りの高速道路のインターチェンジの出口は閉鎖され、シャトルバスが運行される。市はこのバスが発着する臨時駐車場を最大3千台収容にして、昨年より400台増やしている。(溝脇正)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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