大好きなのに怒ってばかりだった 犬山紙子さんが学んだ夫婦のヒント

 もとは他人同士だった2人がともに人生を歩んでいると、壁にぶつかることがあります。危機をどう乗り越えたらいいのか。自身も不安を抱えたことから様々な夫婦にインタビューをして著書にまとめたエッセイストの犬山紙子さんは、「夫に対して怒りっぽかった私は変わった」といいます。犬山さんは、どうやって変わることができたのでしょう。

不安に思っていたこと

 「すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある」(扶桑社)は、「週刊SPA!」の連載を加筆修正したものです。連載を始めたのは「自分のため」でした。

 夫で漫画家の劔樹人とは、おじいちゃんおばあちゃんになってもいい関係でいたいという気持ちでいました。

 でも、やっぱり他人同士です。

 生まれ育った環境も違うし、何かしら問題は起こるもの。夫婦の危機を乗り越えた人、あるいは離婚して自分の人生を生きる人。さまざまな解決策やヒントを聞いておきたいと考えました。

 不安に思っていた原因の一つに、私の怒りっぽい性格がありました。怒りという感情で表現しなくてもいいことも、怒りで表現してしまい、夫を傷つけてしまう。

 夫からするといつも妻が怒っているのはつらいはずです。

 一方の夫は「すべて自分が悪い」と自分を責めてしまうところがありました。こんな2人が一緒にいるのだから、このままだといつか取り返しがつかないことになるのではと心配していました。

自己分析ではできなかった

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 そんな気持ちから、海外の人…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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