大学の出願書類、高校教員が成績を誤記載 11人は本来より低い形に

石井力

 山形県立米沢興譲館高校(米沢市)は8日、大学の出願書類に誤記載があった、と発表した。11人分の英語の成績を低く記載していた。11人は計21大学26学部に出願し、このうち私立の11大学14学部の合否に影響はなく、国公立の10大学12学部についても大きな影響はないと考えている、という。

 同校によると、1日に生徒の1人から英語の評定に誤りがあるのではないか、との申し出があった。調べたところ、英語の一部の科目で「学年の評定」を記載すべきなのに、「2学期の評定」を記載していたという。3年生194人に同じ誤りをしており、このうち11人は2学期の評定の方が、学年の評定より低かったため、誤りとなった。各大学には正しい調査書を送り、差し替えを依頼した。

 本来は複数の教員で作成するはずなのに、1人で作成し、確認も不十分だった。同校は11人の自宅を訪問し謝罪した。曽根伸之校長は記者会見で「生徒には不安な気持ちにさせてしまい、誠に申し訳ない。進路が決まる最後までしっかり見守っていく」と話した。(石井力)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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