2025年以降に行われる大学入学共通テストの出題について、大学入試センターが新たな教科「情報」を新設し、現在の6教科30科目を7教科21科目に見直す素案をまとめた。センターは大学や高校の意見を聞いた上で、今年度内に公表する方針。関係者への取材でわかった。
共通テストは大学入試センター試験に代わり、来年1月に始まる。
22年度からの高校の新しい学習指導要領では「情報Ⅰ」のほか、日本と世界の近現代史を学ぶ「歴史総合」、自然環境や防災を学ぶ「地理総合」などが必修になる。このため、センターは新指導要領で学び始める現在の中2が高3になった時に受ける25年とそれ以降の共通テストの出題見直しを検討してきた。情報については、18年に安倍政権が閣議決定した「未来投資戦略2018」で、AI(人工知能)時代に対応した人材育成のため、25年実施からの出題検討が促されていた。
素案では、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6教科に加え、情報の新設を提案。コンピューターの仕組みやプログラミングを学ぶ「情報Ι」を出題範囲とした。コンピューターで試験を行うCBT(コンピューター・ベースド・テスティング)化については環境整備が必要とし、25年はマークシートなどでの実施を検討中という。
地理歴史については、「地理総…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル