文部科学省は29日、来年度から始まる大学入学共通テストの検定料を現行の大学入試センター試験と同額とする方針を決めた。記述式問題の採点などで運営費が増えるが、その分は国の補助金を充てることにし、来年度予算の概算要求に50億円を盛り込んだ。
センター試験の検定料は3教科以上で1万8千円、2教科以下で1万2千円。共通テストでは国語と数学で記述式問題が導入されるほか、英語の民間試験の活用が始まり、その成績を集約して各大学に提供するシステムの構築などで運営費が増える。しかし受験生は共通テストに加え、民間試験を受けるのに1回につき5800円~2万5000円程度必要で、これ以上の負担増は望ましくないと判断した。
ただ、センター試験の運営費は現在、主に受験生から集める検定料でまかなわれており、共通テストに補助金を支出するのが妥当かどうか、政府内で議論になる可能性もある。
文科省では「共通テストに関する情報発信にも積極的に務め、受験生や高校現場の不安解消に努めたい」としている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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