バイクに追突し、運転していた男子大学生を約1・4キロ引きずって殺害したとして、千葉地検は13日、東京都江戸川区の無職内藤健一容疑者(50)を殺人と道路交通法違反(ひき逃げ)などの罪で起訴したと発表した。認否は明らかにしていない。
起訴状によると、内藤容疑者は1月2日午後11時50分ごろ、千葉県浦安市の国道で、酒を飲んだ状態で軽乗用車を運転。バイクに追突し、運転していたさいたま市の大学生、梓(あずさ)隼輔さん(当時18)にけがを負わせたのに助けず、約1・4キロ引きずって殺害したとされる。
捜査関係者によると、内藤容疑者は人をひいた認識があり、引きずったまま走行すれば死ぬかもしれないという「未必の故意」があったと判断したという。
梓さんは頭を打つなどし、約5時間後に病院で死亡が確認された。内藤容疑者は自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死)などの疑いで逮捕され、当時「ぶつかったが、人を巻き込んだとは思わなかった。酒を飲んだ後に運転していて動揺した」と供述。地検は1月に処分保留で釈放し、任意で捜査を続けていた。(松本江里加、寺沢知海)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル