上嶋紀雄
【神奈川】相模原市教育委員会は13日、2023年度の教員採用試験から大学3年でも1次試験の一部が受験できるようにすると発表した。優秀な人材の確保が狙いだ。
大学3年の一部受験は、東京都教委が新年度から実施することを1月中旬に明らかにした。市教委によると、これまで実施した自治体はないという。市教委も以前から検討していたが、都教委が先行したため「人材が東京に流れてしまう可能性がある」と危機感を募らせ、急きょ前倒しすることにしたという。
新制度では1次試験のうち「一般教養・教職専門試験」を大学3年で受験できる。合格すると、4年時の1次試験は「教科専門試験」のみとなる。また、合格後、4年時に大学から推薦を受けると、教科専門試験が免除される。3年時で不合格の場合は4年時に通常の1次試験を受験する。
民間企業への就職活動を踏まえ、市教委の担当者は「大学3年でチャレンジできるようにし、より多くの人が相模原の教員をめざせるようにしたい」と話す。
ほかにも試験を見直し、市内での勤務を希望する人を呼び込むため、市外の正規教員の場合は1次試験を全て免除し、2次試験を面接のみとする。(上嶋紀雄)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル