大林宣彦監督、晩年の警鐘 「日本人はなぜ忘れるのか」

〈評伝〉大林宣彦さん死去

 大林さんの最後の作品になった「海辺の映画館―キネマの玉手箱」を試写で見た山田洋次監督がこんな感想を述べた。「監督というのは年を取るほど調子が悪くなるものだが、一番良いものをお作りになった」

 戦争と映画。2大テーマを掲げた3時間の超大作には、大林さんの言いたいことがぎゅうぎゅうに詰まっている。まさに集大成と言うにふさわしい。

 そもそも前作「花筐/HANAGATAMI」も集大成だった。40年前に書いた脚本の念願の映画化。しかし撮影開始の前日、肺がんで余命を告知され、文字通り命懸けで完成させた。

 「海辺の映画館」は久々に故郷…


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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