わらでつくった「大蛇」を担いで豊作や健康を祈る伝統行事「蛇供養」が、兵庫県南あわじ市倭文安住寺地区で行われた。市立倭文小学校2年の児童ら約20人が地域を練り歩いた。
同地区では約500年前、領主が大蛇を退治したものの、その後凶作や災難が続いたため、わらで大蛇をつくって供養し、豊作を祈願するようになったと言い伝えられている。
「蛇供養」は毎年1月11日に行われており、安住寺集落センターでは今年の世話人を務める徳山隆春さん(63)ら8人がわらや縄で大蛇(長さ約12メートル、胴回り約30センチ、重さ約100キロ)を製作。目をミカン、舌を赤い布で表現した。
大蛇を供養する読経が終わると、児童らは大蛇を担ぎ、近くのムクノキまで運んで巻き付けた。
徳山さんは「地域の豊作と健康を祈りながら大蛇をつくった。今年も平和で無事に過ごせられれば」と話していた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース