新型コロナウイルス感染の急拡大が止まらない。大阪府は方針転換を迫られ、修学旅行の延期を決め、感染者集団(クラスター)が起きている部活動も制限する。重症化を防ぐ「抗体カクテル療法」の展開も打ち出した。各地で過去最多の感染者が確認されるなか、先の見えない闘いが続く。
18日の大阪府の対策本部会議では、「第5波」で、学校関連のクラスターに警戒感を示した。府内で発生したクラスター(6月21日~8月16日)のうち、学校関連が約2割と報告。学校・大学で確認されたクラスターは18件で、うち7割超は部活動がきっかけと認定した。
府教委は18日、府立学校の部活動に関する対策を決定。合宿や他校との練習試合は実施しないよう、指示することを決めた。練習は感染防止策を徹底した上で行い、公式戦への出場は引き続き認める。
8月下旬から始まる2学期に向けては、府立学校に通常通りの授業を求める一方、学校行事の対策を指示する。9月1日から12日に出発が予定されている修学旅行は原則延期とし、延期が困難な場合、生徒や引率教員のPCR検査を行うなど、対策を徹底する学校に限って認める。文化祭や体育祭では、模擬店や騎馬戦など感染リスクの高い活動は行わないよう求める。市町村立学校や私立学校へも同じ対応を要請するという。
また、大学に対しては、府が原則オンライン授業を要請する。学生には、部活動の合宿や練習試合の自粛を求める。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル