大阪府で確認された新型コロナウイルス陽性者のうち沖縄県民が年明けから増え始めている。オンライン診療で陽性とされた府外在住者のうち沖縄県民は累計で15%を占め、京都府の36%、兵庫県の23%に続いて3番目に多い。大阪府は沖縄県内の感染急拡大でPCR検査が追いついていないことが影響している可能性を指摘する。
大阪府によると、府内で新型コロナの検査・診療を担うのは1909医療機関(18日現在)。このうちの一部などは検査キットや検体を郵送でやりとりし、オンライン診療で陽性と診断した人について、府内の保健所に発生届を出している。陽性者への対応は、居住地の保健所が担う。
府の18日発表によると、オンライン診療で感染が確認された府外在住者は125人で、このうち京都府が59人で最も多く、沖縄県が45人で続いた。累計では京都府963人、兵庫県612人、沖縄県405人となっている。昨年12月31日時点では沖縄県は累計7人で、年明けから急増した。
沖縄県の玉城デニー知事は13日、県内の感染急拡大に伴って検査の予約が取りにくくなっているとして、検査の一部を県外に発注することを検討していると明らかにした。大阪府の幹部は「沖縄県内の濃厚接触者らが自力で検査機関を探し、大阪府内の医療機関で郵送検査やオンライン診療を受けているのではないか」と話す。(久保田侑暉)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル