大阪府は28日、新型コロナウイルスの感染者が、府内で新たに15人確認されたと発表した。府内の感染者は計191人になった。
府は、感染経路が分からない感染者が増えてきたことに危機感を強めている。このため、この週末は外出の自粛を要請したが、28日に新たに判明した15人のうち6人も感染経路はたどれないという。
大阪府では、大阪市内のライブハウスでクラスター(小規模な感染者の集団)が発生し、感染が拡大していたが、参加者の発症は2月23日をピークに減少傾向に入り、府は今月19日に終息を宣言。その一方、経路の分からない感染者は増え続けた。感染経路がたどれないのは28日時点で78人になり、ライブハウス関連の71人を上回り、全体の感染者の約4割となっている。
28日は過去最多となる190件の検査が行われた。陽性だった15人のうち、20代の女性2人は、感染が判明しているプロ野球阪神タイガースの藤浪晋太郎投手と食事をしていたという。藤井睦子・府健康医療部長は記者会見で「15人は少ない数ではない。警戒感を持つ必要がある」と話した。(増田勇介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル