大阪の「安うま」すし激戦区にスシロー 勝負に出た価格

 「安くてうまい」すし屋がひしめく大阪市北区の天神橋筋商店街に、「あきんどスシロー」が今月、新店舗をオープンさせた。郊外を中心に回転ずしチェーンを展開してきたスシローの激戦区への参入で、「すしロード」はますます熱を帯び始めた。「回らないすし」を売りにしてきた有名店はどう受け止めるのか。

 JR天満駅から天神橋6丁目までの約650メートルを歩くと、老舗や地元チェーンなど約20店が確認できる。ほとんどが職人が対面して握る「回らない」すし店。1皿100円からの低価格を売りにする店もある。

 「春駒」「すし政」「奴寿司(やっこすし)」は、このエリアの「安くてうまい」すし屋の代表格に挙げられ、ネット上では「三国志」と呼ばれることも。ランチなら1千円前後で食べられ、昼も夜も多い時で数十人の行列ができ、外国人客も多い。

 なぜ、天神橋筋商店街が「すし激戦区」になったのか。グルメ雑誌「Meets Regional」(京阪神エルマガジン社)の元編集長の金馬(きんば)由佳さん(52)は、新鮮な食材が手に入る天満市場が近く、周辺に飲み屋が多く、「締め」につまむ手頃なすしの需要がある、と分析する。エリア一帯で「安うま」のイメージをつくり出し、集客に成功してきたという。

 「大阪の人は安さ以外に気持ちよく食事することも好む。『この店の職人さんだから行く』という、ごひいきを大切にしている店もある」と金馬さんは話す。

 そんな「安うまの聖地」にスシローが乗り込んだ。

 JR天満駅から歩いてすぐの天…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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