大阪府の新型コロナウイルス感染者は2日、延べ10万人を超えた。このうちの半数は3月以降の「第4波」の感染者で、府は英国型の変異株の広がりなどが影響したと分析する。「まん延防止等重点措置」では、感染の急拡大に歯止めをかけられなかった。
府内の2日の新規感染者は213人で、初めて感染者が確認された昨年1月以降の累計は10万199人になった。都道府県別ではすでに東京都が10万人を突破し、1日現在で16万1426人となっている。
朝日新聞の集計では、大阪府が発表した感染者数の内訳は、昨年1月29日~6月13日の「第1波」は1814人、6月14日~10月9日の「第2波」は9307人、10月10日~今年2月28日の「第3波」は3万6067人、3月1日以降の「第4波」は6月2日までで5万3011人。第4波に入ってからの約3カ月の感染者が、全体の53%を占める。
感染急拡大を受け、政府は今年4月5日から府などに重点措置を適用した。しかし、府内では同月中旬以降、新規感染者が連日1千人を上回るようになり、同月25日から緊急事態宣言に切り替えた。府は「重点措置で人流は減ったが、感染者の減少には持ち込めなかった。緊急事態宣言で人流と感染者の両方が大きく減った」と分析する。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル