大阪市で2018年、市立中学1年の男子生徒(当時12)が転落死する事案があり、経緯を調べた市の第三者委員会は26日、生徒は学校でのいじめなどで精神的疲労をため、衝動的に自殺したと考えられるとする報告書を市に提出し、公表した。学校側は生徒が発していたSOSを受け止めることができず、死後の対応も事故死を前提にするなど問題があった、と指摘した。
男子生徒は18年1月27日未明、自宅マンションから転落死した。遺族の意向を踏まえ、第三者委は同5月から調査を開始。弁護士や臨床心理士らが関係者の聞き取りを進めた。
第三者委は、男子生徒が受けたいじめ行為として、「チビ」「メガネ」「いきっている」などと言われる▽筆箱を投げられる▽プロレス技をかけられる▽LINE(ライン)で「何かおごれよ」と言われたり、返信をほとんどしてもらえなかったりする――などを認定。生徒は学級代表に立候補し、合唱コンクールで指揮者を務める一面もあったが、いじめで自尊感情を傷つけられ、次第にクラスや部活動で孤立感、無価値感を深め、自殺以外の解決策が思い浮かばなくなる心理状態に陥ったとした。
報告書によると、男子生徒は自…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル