依頼人に渡すべき裁判の和解金約153万円を着服したとして、大阪府警は10日、弁護士の佐藤貴一容疑者(38)=大阪市北区本庄東2丁目=を業務上横領容疑で逮捕したと発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
天満署によると、佐藤容疑者は熊本市の60代女性の代理人として、消費者金融会社に対する過払い金の返還請求訴訟を担当。和解成立後の2018年7~8月、同社から佐藤容疑者名義の口座にいったん振り込まれた和解金210万円のうち、計約153万円を5回に分けて別口座に移して横領した疑いがある。佐藤容疑者と連絡が取れなくなった女性が20年11月に署に告訴していた。
大阪弁護士会によると、佐藤容疑者は20年4月、着手金を得て引き受けた民事事件を放置したり、交通事故の示談交渉で受け取った保険金を依頼人に渡さなかったりしたとして、同会から業務停止1年の懲戒処分を受けていた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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