日本初となる主要20か国・地域首脳会議(G20大阪サミット)が28、29両日に大阪市で開催される。開幕を翌日に控えた27日、大阪は超厳戒態勢の街に。大規模な交通規制や検問がスタートし、営業を取りやめる商業施設も。世界のVIPが集う最重要外交会議の国内開催に歓迎ムードが高まる一方で「商売あがったりや」と嘆く声もあり、市民の反応は様々だ。
何度も流れる高速道路通行止めのCM。駅に立つ警察官は大幅に増えた。24日からは、駅に設置されているゴミ箱やコインロッカーが使用できなくなっている。
そんな中、パソコンやカメラが入った大きなリュックを背負って、自宅から大阪駅まで電車で約1時間。いつ手荷物検査の声をかけられるか、正直少し怖かった。
まず観光スポットとして人気の大阪城へ。駅に着いた瞬間に警察官から「こんにちは」と声をかけられた。「手荷物検査か」と身構えたら、笑顔で見送ってくれた。天守閣が立ち入り禁止で、外国人観光客から「残念だ」という声はあがっていたものの、それ以外は普段通り。唯一違っていたのは、各場所で警備に当たっている警察官の制服が「神奈川県警」「秋田県警」「栃木県警」と全国各地の名前だったことだった。
ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)も「普段と変わりないですね」と通常営業。6月1日から手荷物検査を実施しているが、笑顔で会話しながらのチェックで「いかにも検査しています」という雰囲気はなかった。
若干、拍子抜けの部分もあったが、主会場の国際展示場がある咲洲周辺の厳重警備は言わずもがな。首脳が滞在する大阪市内ホテル周辺も、穏やかではなかったようだ。先輩の家族は一歩家を出た時に、警察官に囲まれ職務質問されたという。本番はきょう28日から。不要不急の外出は避けるのが一番のようだ。(大阪編集センター・古田 尚)
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
Leave a Comment