大蔦幸
白い建物の2階から、コーヒーの香りが、立ちこめる。看板には「日本珈琲(コーヒー)焙煎(ばいせん)研究所」(大阪市旭区高殿4丁目)の文字。ここは、コーヒーの焙煎を誰でも気軽に試せて、練習できる、少し変わった場所だ。
店主の下町加奈さん(54)が、2021年にオープンした。下町さんがかつて働いていたカフェの焙煎機は大型で、練習しようにも失敗すれば大量の豆を無駄にする。自分で焙煎機を購入するには、高額で手が出ない。
「同じように、焙煎を練習したい人がいるのでは」。そう思って、焙煎を練習できる店を始めた。
2階が「焙煎研究所」。海外メーカーや日本で主流の焙煎機など5台を置く。最大250グラム~1キロを焙煎できる小型のものだ。3時間3900円から時間貸ししており、誰でも予約すれば利用できる。
生豆も常時20種類ほどそろえ、その場で購入できる。豆の持ち込みも可能。
焙煎後すぐに試飲できるように、豆を挽(ひ)くミルや淹(い)れる器具も充実している。
下町さんは、「焙煎に興味がある人、カフェの開業を控えて練習したい人、いろんな人に使って欲しい」と話す。1階では、下町さんが焙煎したコーヒーなどを楽しめるカフェも併設している。
詳細は、ホームページ(https://japancoffeeroasting-lab.com/
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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