うその申請をして介護保険の給付金約1400万円をだまし取ったとして、大阪地検特捜部は2日、大阪府泉佐野市の元非常勤職員、若松恵子容疑者(60)を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。関係者によると、容疑を認めているという。
特捜部によると、同市の介護保険課職員だった若松容疑者は2019年4月~今年2月ごろ、介護保険の被保険者58人が給付を申請したように装って、給付金約1423万円をだまし取った疑いがある。
給付金は、高齢者が暮らす住宅を改修したり、福祉用具を購入したりした場合に支給されるもの。若松容疑者は、既に死亡した被保険者の情報をもとに給付金を申請し、被保険者らの代理人として、窓口で現金給付を受けていたという。
市は、給付をすべて口座振り込みに変更。今年3月、記録が残る12年度以降で1217件、計約1億5千万円をだまし取ったとして若松容疑者を懲戒免職とし、7月に地検に刑事告訴していた。千代松大耕市長は「元職員が介護給付費を詐取していたことは誠に遺憾。深くおわびする。市政に対する信頼回復に全力で取り組む」とするコメントを出した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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