1920年創業、ユニークなテレビCMも
づぼらやは1920年(大正9)創業で、フグ鍋やてっちりなどを手ごろな価格で味わえる店として多くの利用客に親しまれてきた。また、以前はユニークなテレビCMでも知られ、CMソングも印象的な存在だった。しかし、新型コロナウイルスの影響で、づぼらやは4月8日から休業していた。
利用客「新型コロナウイルスをうらむ」
11日の閉店のニュースを受け、新世界の本店の周辺では朝からテレビカメラなどを持った報道陣の姿のほか、観光客もおなじみの看板を撮影する姿がみられた。 同日午前に店を撮影していた大阪市西成区の60代男性は「フグという高級料理を、私ら庶民に食べやすくしてくれた大きな存在。家族にもここで初めてフグをごちそうした思い出がある。通天閣を(南側から)撮影しようとしたら、必ず写るこの大きなフグの看板はとっても親しみがあるし。閉店というのはあまりにも残念だし、大切な家族との思い出が消えてしまいそう。新型コロナウイルスをうらむ」と話した。
また、大阪市中央区の30代会社員の男性は「昔デートした時にお金がなくて、でも彼女にフグを食べさせたくて、ここで無理しててっちりとかフグが入ったコロッケを一緒に食べた思い出があります。タクシーの運転手さんがフグになるコマーシャルも好きだし、通ったわけではないけど、このフグの看板も親しみがあるので残念です」と話していた。
新世界もまだ観光客は少ないので大変
づぼらやの新世界本店前を拠点に人力車を曳く「俥天力」の俥夫、国領翔太さんは「僕らは1日から営業を再開し気持ちは絶好調でしたが、閉店のニュースにかなり落ち込みました。従業員のみなさんもいつも仲良くしていただいて、すごく寂しいです。新世界もまだ観光客の方は少ないので大変です」と話していた。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース