2025年の大阪・関西万博に関連して、大阪市は28日、参加国・地域のパビリオン建設に必要となる市への許可申請について、同日午後に1件目の申請があったと明らかにした。参加国・地域名は公表していない。市による申請の確認作業は約2カ月ほどかかる見通しで、建設の着工は早くとも9月下旬以降になる。
このパビリオンは「タイプA」と呼ばれ、各国・地域が自費で建設するもの。建設計画を公表している中国やドイツ、オランダなど56カ国・地域の建設が見込まれている。建物自体が展示物で、万博の出展物のなかでも「花形」と位置づけられる。だが、建設で大阪市に申請が必要な「仮設建築物許可」の提出がこれまで1件もなかった。
背景には、建設業界の人手不足や資材価格の高騰がある。建設業界や万博協会の関係者によると、複雑な構造のパビリオンは費用が想定を超える懸念もあり、建設会社から敬遠されているとみられる。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル