大阪市教育委員会は、小学3年~中学3年を対象に、読解力を育てる授業を2023年度から試験的に導入する。週1回程度を想定し、24年度にも全ての市立小中学校での実施を目指す。今年の全国学力調査の結果で、同市は全科目で全国平均を下回っており、基礎学力の土台となる読解力の向上を目指すという。
22年度からの4年間に取り組む教育政策を示す「市教育振興基本計画」に盛り込む。市教委によると、自治体ぐるみで読解力を育てる授業に取り組む例は全国でも珍しいという。
授業は週1時間、年間35時間程度を想定。内容は、新聞や雑誌、広報誌などの実用的な文章のほか図表・グラフを読み解くことを検討している。社会問題や科学技術をテーマにディベート形式で議論するなど、対話を重視した内容にする。
経済協力開発機構(OECD)が世界の15歳を対象に3年ごとに実施する学習到達度調査「PISA(ピザ)」の2018年の結果では、日本の生徒の読解力の平均点は前回の8位から15位に下がった。(宮崎亮)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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