新型コロナウイルス感染の再拡大にともない、3度目の緊急事態宣言が出された東京、大阪、京都、兵庫の4都府県は26日、宣言後初の平日を迎えた。大阪市立の学校に通う小中学生は、タブレット端末などを使った自宅学習を始めた。給食時には登校する。感染者の多い大阪市独自の対応だが、学校ごとにネットワーク環境や準備には差がある。オンラインに対応できない学校もあり、戸惑う保護者も多い。
午前9時前。大阪市西区の市立本田(ほんでん)小学校6年2組の教室では、担任の北野克弥教諭(29)が1人でパソコンの前にいた。脇のテレビモニターに自宅にいる児童ら十数人の顔が映し出される。オンライン会議システムを使った「朝の会」だ。
北野教諭は出席を取り、「きょうの朝ごはんを(端末を使い)コメントで書いてください」。あてられた男児は画面ごしに「パンを食べました」。続いて北野教諭は「赤色の物を部屋から出して映して」と呼びかけ、児童らと端末を通したやりとりを楽しんだ。
6年生の算数の授業では、グループに分かれ問題を解いた。依光美優(みゆ)さん(11)は「緊張したけど、思ったより声も聞こえていてよかったです」。6年1組の担任、近藤聖也教諭(33)は「僕たちも子どもたちも初めてのこと。(回線が)つながらないこともあるかなと話していたが、きょうはよくできました」と振り返った。
ただ本田小は、双方向オンライン学習ができる学校として市教委が報道陣に取材案内をした学校。実際には準備が整わない学校も少なくない。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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