田添聖史
大阪市が発行した「プレミアム付き商品券」で支払ったように見せかけ、商品をだまし取る詐欺事件が相次いでいる。大阪府警によると、スマートフォンのアプリで決済できる仕組みを悪用し、決済完了を装う画面を店員に示していた。市は店側に対し、決済完了を客のスマホ画面などで十分に確認するよう周知する。
鶴見署は19日、鶴見区の会社員の男(40)を詐欺と詐欺未遂容疑で逮捕し、発表した。署によると、男は昨年12月、同区内のスーパーで、スマホに保存していた以前の決済画面を示し、2回にわたって食料品計13点(計約2700円)をだまし取った疑いがある。その後も、同じ手口で食料品6点(約1300円)を詐取しようとしたが、店員に見破られたという。男は容疑を認めている。
また、生野署も19日、生野区の自営業の男(27)を詐欺容疑で逮捕し、発表した。署によると、男は昨年12月、同区内のコンビニエンスストアで決済完了を装った画面をスマホで示し、食料品など約180点(計約5万4千円)をだまし取った疑いがある。男は「ちゃんと支払ったつもりだ」と否認しているという。
この商品券は1口1万円で1万3千円分の買い物ができる。市が昨年、経済活性化策として約272万口を紙券とスマホアプリで発行していた。(田添聖史)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル