本多由佳、添田樹紀、蜷川大介 堀之内健史
高齢者への新型コロナウイルスワクチンの接種を加速するため、大阪市は7日、「インテックス大阪」(同市住之江区)に独自の大規模接種センターを開設した。同日から1週間分の予約率は、予約開始から2日目まで5割を下回り、出だしは低調だった。何が影響したのだろうか。
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「早く打ちたかったので安心した」。7日にインテックス会場で接種を終えた同市西淀川区の瀬戸口慶一さん(78)は、息子がインターネットで予約してくれたという。同日の予約枠は1800人だった。
市はネットのみで予約を受け付けたが、7~13日の1万6200人分の予約率は初日の1日夕で25%、2日夕で45%にとどまった。3日からコールセンターでの受け付けも始め、4日夕には100%になった。
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市は、予約が伸び悩んだ大きな要因としてネット限定だったことを挙げるが、一概にそうとも言い切れない。政府が大阪府立国際会議場(同市北区)に設置した自衛隊大規模接種センターでの接種予約はネットのみだが、大阪、京都、兵庫の3府県の高齢者を対象とする7~13日の約3万5千人分は、予約開始から1時間47分で埋まった。
インテックス会場が「後発」だったことが影響した可能性もある。自衛隊会場での集団接種のほか、かかりつけ医による個別接種、区民センターなどでの集団接種は5月24日から始まっており、PRも先行した。
しかし、インテックス会場は…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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