大阪府の吉村洋文知事は29日、新型コロナウイルス対策に伴い、6月1日から授業を再開する府立高校の夏休みを42日間から10日間に、冬休みを14日間から7日間にそれぞれ短縮する方針を明らかにした。3月から続く休校で学習状況に遅れが生じる中、来年3月までに履修課程を終える前提で、必要な授業時間を確保する考え。
府は今年度の府立高校の夏休みを、お盆を含む8月7~16日、冬休みは12月29日~1月4日とし、さらに土曜授業を5日間実施する案を各学校に通知。大半の学校がこの日程で進める見通しだ。府内の市町村教育委員会にも同様の通知を出している。
府教育庁によると、通常授業を全面再開する6月15日を起点にした場合、文化祭や体育祭、修学旅行などの最低限の行事を実施し、来年3月までに授業時間数を確保するには32日足りない。府は夏休みなどを大幅に短縮して対応せざるを得ないと判断した。
吉村氏は「新型コロナの第2波が秋冬に来たとき、本当に終わるのかという問題がある。オンライン授業は並行してやるが非常に厳しい」と述べ、熱中症と感染症の双方の対策を取りながら進める考えを示した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース