大阪府は8日、新型コロナウイルスの重症患者が146人となり、確保している重症病床206床の使用率が70・9%になったと発表した。府の独自基準「大阪モデル」で非常事態を示す「赤信号」をつける指標の70%以上を満たした。府は前倒しして「赤信号」を点灯させているが、医療崩壊を防げるかが最大の課題だ。
重症病床の使用率は11月1日には12・6%だったが、感染者の増加にともない急増。12月3日公表時点で66・0%に達し、大阪府の吉村洋文知事は赤信号を点灯させて「医療非常事態」を宣言した。府民に15日までの「できるかぎりの不要不急の外出自粛」を呼びかけ、大阪市中心部の居酒屋などへの時短営業要請を15日まで延長した。
府の試算では、1週間の感染者数の伸びが1・2倍のペースで11日まで増えた場合、重症者数は23日にピークの175人に達するという。それ以上だと病床が足りなくなる可能性があり、危機感を強めている。
府は確保している206床以外…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル