吉村知事「これをやるとしたら全国初の取り組み」
大阪府の吉村洋文知事は1日午後、大阪府庁で定例記者会見を開き、新型コロナウイルスの想定を超えた感染拡大に備えるため、重症患者向けの臨時医療施設「大阪コロナ重症センター(仮称)」を設置すると発表した。吉村知事は「コロナ治療のため何が必要かを追求していく」「これをやるとしたら全国初の取り組みになる」と話している。 【中継録画】大阪府・吉村知事が定例会見(2020年7月1日)
建物はプレハブ1階建てで病床数は60程度
発表によると、同センターの予算額は16億円で、建物はプレハブ1階建て。病床数は60程度で、すべての病床に人工呼吸器を配備。整備期間は9月から工事を開始して、11月ごろに第一期工事を完了。来年1月に第二期工事を完成させたいとしている。場所は現時点では未定。 通常は、コロナにおけるノウハウを高めるため、お医者さんが集まれる医療のための研修施設として利用し、設置期間は2年を想定している。
「コロナの治療のために何が必要かを追求」
この設置について吉村知事は「国に対して東京と大阪にいざという時の国立ICUセンターを作ってと要望してきたが、国会でそれは地方でお願いしたいという答弁だったため大阪でやろうということ」と説明した。 また「コロナの治療のために何が必要かを追求した大阪コロナの専門の重症センターを設置していく。これをやるとしたら全国初の取り組みになる」と話していた。
隣県でオーバーフローになれば積極的に受け入れ
会見では報道陣から「これまで国に求めてきたということだが、これは大阪以外からも受け入れを想定しているのか」と質問があった。 これに対し、吉村知事は現時点では府の施策とし実施するので大阪府民のみなさんの命を守るのが大前提にしていると答えた。 しかし「これは関西の助け合いなので隣県で爆発的に拡大してオーバーフローになれば積極的に重症センターを使って関西のみなさんの命を守ると。そこの知事の要請があることが前提ですが、あれば大阪府としては協力してやっていきたいと思います。ただ、コロナの特徴をみると大都市圏で発生しているので、隣県で爆発拡大は想定しづらいかと思います」と話していた。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース