大阪府の吉村洋文知事は22日の記者会見で、新型コロナウイルス対策として密集など「3密」といわれる感染リスクを下げるため、スーパーへの入場制限を検討していることを明らかにした。今週中にもルールを策定し、関係事業者に協力を要請する。東京都の小池百合子知事も同様の方針を示しており、感染拡大を防ぐ対策として各地で検討が進みそうだ。
大阪府などは、スーパーなど生活維持に必要な施設については休業要請の対象外としている。各店舗では消毒用アルコールを置いたり、距離を取ってレジに並んでもらうといった対策を講じているが、緊急事態宣言が発令されて以降、買い物客の密集が指摘されている。
吉村氏は、スーパーでは感染が拡大しやすい「密集・密閉・密接」の3条件がそろっていると指摘。「3密にならないルールを早急に作りたい。レジでソーシャルディスタンス(社会的距離)が取れても、ほかでたくさんいたら意味がない」と述べた。
一方、小池氏はスーパーでの買い物客の密集に対し、「入店を何人までにするかや、お待ちになる方の間を検討している」と説明。混雑する時間帯を案内したり、レジ待ちの列で間隔をあけるよう促す店内表示を出したりする実際の取り組みについて情報を集めているとし、「消費者やレジ係の人が安心できるような対策を早くお伝えするので、ご協力をお願いしたい」と語った。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース