大阪-兵庫の往来自粛要請 両知事にも温度差(産経新聞)

 大阪府の吉村洋文知事が往来自粛を呼び掛ける考えを明らかにしたのは午後5時半ごろ。出演していた民放テレビ番組で、他の出演者とやりとりする中での発言だった。

 その後、府庁で記者団の取材に応じた吉村氏。要請をめぐり、国の専門家から提案があったことを強調し「大阪と兵庫はいつ、爆発的な感染が起きてもおかしくない」と説明。「3連休は(往来を)控えてもらいたいと判断した」と語った。

 吉村氏はこの中で、感染者が激増すれば病院のベッド数が不足し、軽症者の自宅待機が不可避になるとの見方を示した。「来週の月曜以降、往来を自粛してくださいというものではない。3連休で(感染者の)爆発的拡大を防ぎたい」と理解を求めた。

 要請に際し、どう行動を取るべきか悩む住民は少なくない。

 吉村氏は「(不要不急の外出が)個別にこの場合と判断することはできない。個人個人の判断」とも指摘。「社会活動や経済活動を完全にストップさせると別の問題が出てくる」と述べた。

 これに対し、兵庫県の井戸敏三知事は同日の会見で「(これまでの)『外出を控えて』という言葉に『往来』を付け足し、対策を強化しただけだ」。対応は従来の措置の延長線上のもので、市民生活に大きな制約を課す趣旨ではないと強調した。

 また兵庫での爆発的な感染の可能性に突然言及した吉村氏について、井戸氏は「向こうが勝手に発表している」「コメントするにも値しない」などと不快感をにじませた。

 吉村、井戸両氏によると、自粛要請の発表にあたり、両府県の事前調整はなかった。

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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