滝沢隆史
15日から続く記録的な大雨で、秋田市内では中心部の広い範囲が冠水した。16日もJR秋田駅東口のバスターミナルの一帯は冠水したままになっている。水が引いた地域では、冠水で動けなくなって路上に放置されたとみられる車両が目立った。
市中心部を流れる旭川は茶色い濁流で増水。歩道が数十メートルにわたり、えぐられるように崩落していた。心配そうに川の様子を見ていた男性は「こんなことは初めて。被害が拡大しないことを祈るばかりだ」。
秋田駅と直結する複合施設「秋田拠点センター アルヴェ」には、15日午後から避難所が設けられ、約300人が一夜を明かしたという。
秋田市郊外の女性(75)は、夫と秋田駅前に車で買い物に来て自宅に帰れなくなった。当初は建物の1階にいたが、15日夜に建物内に浸水しそうになり、慌てて2階へ避難したという。
16日朝、「スマホも家に置いたまま。避難に必要なものは何も持っていなかったので困った。早く水が引き、自宅で温かいお茶を飲んでふとんで寝たい」と疲れた様子で話した。(滝沢隆史)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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