記録的な大雨で被害を受けた佐賀県で31日朝、ボランティアの受け付けが始まった。昨年の西日本豪雨の被災者やボランティア参加者も県外から訪れるなど、支援の輪が広がっている。
県内で最も被害が大きい地域の一つ、武雄市北方町では旧北方支所駐車場にボランティアセンターのテントが設けられ、午前9時から受付に人々が列をつくった。
市社会福祉協議会によると、ボランティアに来てもらいたいという要望は80件を超えた。被災宅で泥出しや家財道具の片付けなどをする。
広島市安芸区から来たボランティア団体代表の藤田和美さん(41)は、自身も昨年の西日本豪雨で被災したという。「手を洗った後に拭くものがなくて苦労した」といい、ほかの被災者らから「がんばれ」などと書かれたメッセージの紙がついたタオル約8千枚を持参。「皆さんにタオルを届け、佐賀のために積極的に活動したい」と話した。
福岡県春日市の自営業久島弘徳さん(66)は西日本豪雨のときにもボランティアに参加したといい、「作業量が多いが、無理せず一歩ずつやっていきたい」と語った。
大規模な冠水に鉄工所からの油流出という被害も加わった大町町でも、役場そばにボランティアセンターのテントができて受け付けが始まり、人だかりができた。
油被害が大きい場所での活動は…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル