大雪で列車立ち往生の教訓「現場判断を優先」 JR西が安全計画改定

三浦淳

 JR西日本は22日、2005年の宝塚線(福知山線)脱線事故を教訓に5年ごとに策定している「安全考動計画」を改定し、発表した。「現場の判断を最優先するマネジメントを確立する」と明記した。1月に雪の影響で京都線などの列車15本が長時間立ち往生した際、客の降車を求めた車掌らの意見が生かされなかった反省を踏まえた。

 計画は2023年度からの5年間が対象。「列車を止める」などの現場の判断を積極的に評価するほか、非常時に現場が「最善」とした判断は、組織が「責任を負う」とした。非常時に現場の声を聞き取り、責任者に伝える社員を専属で置く態勢をつくり、訓練で徹底するという。

 計画を発表した中村圭二郎副社長は立ち往生について、「数々の不手際があり、多くのお客様に多大なるご迷惑、ご負担をおかけした」と改めて謝罪。「組織全体で安全を確保する仕組みと安全最優先の風土を構築する」と述べた。(三浦淳)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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