大麻密売団に「捜査照会来た」漏洩容疑 徳島・藍住町元副議長ら送検

 大麻密売グループへの捜査情報漏洩(ろうえい)をめぐる贈収賄事件で、他の人物の捜査照会についても漏らしていたとして、大阪府警は22日、徳島県藍住町議会元副議長の平石賢治容疑者(46)=13日付で辞職、藍住町奥野=と元町職員の阿部さやか容疑者(39)=同県北島町北村=を地方公務員法違反(守秘義務違反)容疑で追送検し、発表した。

 グループのリーダー、住居不定の無職、金太士(たいし)容疑者(52)も22日、同法違反(そそのかし行為)容疑で追送検した。府警は3人の認否を明らかにしていない。

 捜査2課によると、金容疑者は昨年10月、グループのメンバーについて「捜査機関から町役場に照会があったら教えてほしい」と平石、阿部両容疑者に依頼。2人は今年1月、金容疑者に照会が来たと伝えた疑いがある。グループ内の少なくとも6人が昨年6月以降、本籍地を藍住町に移しており、府警は金容疑者が捜査の動きを把握するために分籍させたとみている。

 同課によると、阿部容疑者は事件当時、勤務する町役場で郵便物を開封する担当で、捜査機関からの照会を知る立場にあった。平石、阿部両容疑者は昨年6~10月、別のメンバーの捜査照会についても金容疑者からの依頼で漏らし、謝礼として現金5万円を受け取ったなどとして加重収賄と地方公務員法違反(守秘義務違反)容疑で逮捕されている。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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