板倉大地
大麻に関連した事件で昨年に警察が逮捕・書類送検した20歳未満の未成年が、前年から34%増えて1222人になり、過去最多を更新した。警察庁のまとめでわかった。特に16歳以上が多く、警察庁は高校生への啓発を強化する方針だ。
警察庁によると、逮捕・書類送検された未成年は増加が続いており、昨年までの10年間で約15倍となった。昨年分の年齢別では、15歳までは10~20人台で、16歳で116人と急増。年齢が上がるごとに人数も増え、19歳は528人だった。前年と比較すると、16歳が6割以上増えた。
警察庁は、大麻はSNSで簡単に入手でき、高校生ら未成年者が安易に手を出しているとみている。薬物乱用防止の教室などを通じ、大麻の身体への危険性や、友人から誘われた際の断り方について、特に高校1年生を中心に教えるという。
大麻使用は大学生でも広がっている。昨年は日本大学アメリカンフットボール部や東京農業大学ボクシング部などで部員による大麻所持が問題となり、逮捕者も出た。昨年摘発された大学生は前年から7割以上増えた。
未成年者の摘発は刑法犯全体で増加している。昨年は前年比27・3%増の1万8949人で、2年連続で増えた。増加が目立つのは非侵入強盗(36・7%増)や自転車盗(41・3%増)、オートバイ盗(37・7%増)といった街頭犯罪だ。警察庁は「新型コロナの制限緩和による人流増加の影響が考えられる」と分析する。(板倉大地)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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