天皇陛下、自ら財布を出して ご一家の私的訪問、人々の受け止めは

 皇室の方々とゆかりが深い学習院大学の目白キャンパス(東京都豊島区)で、16日に開かれた「オール学習院の集い」。新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりの開催ということもあり、会場は様々なブースや出店、イベントを楽しむ人々でにぎわっていた。

 この日、会場を訪れることはなかったが、学習院OBの天皇陛下や学習院大学4年生の長女愛子さま、そして皇后さまも過去に何度も来場し、ある場所を度々訪問。飾らない素顔や貴重な買い物姿を見せていた。

 「この子は何ていう子ですか」「何歳ですか」

 前回開催の2019年4月。皇太子妃時代の皇后さまは、盲導犬を連れていすに座っていた視覚障害者らに近寄ると、しゃがんで握手をしながら一人一人に優しく語りかけた。

 盲導犬の育成訓練や視覚障害者の歩行指導などに取り組む「アイメイト協会」のブースを、皇太子ご夫妻時代の天皇、皇后両陛下、当時学習院女子高等科3年生の愛子さまが訪れた。公務ではない、プライベートな訪問だった。

 福島県いわき市から参加していた全盲の坂本光男さん(76)は皇后さまから話しかけられ、「とても優しく、私たちの目線に合わせてお声がけしてくれているのが分かり、お話ししやすかった」と振り返る。

 それまでにも皇后さまとは数回対面しており、「震災の時は大変でしたね」と気遣ってもらったこともある。中でもうれしかったのは、再会時に坂本さんが前回連れていた犬を覚えてくれていたことだ。

 協会関係者の女性は、皇后さまが取ったある行動が印象に残っている。

娘を導く母の思い、愛子さまは体験歩行を何度も経験

 視覚障害者全員に声を掛け終…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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