天皇陛下、言葉ににじむ理想 これまでの会見を振り返る

 天皇陛下が23日、60歳の誕生日を迎えた。皇室の代替わりから9カ月余。即位後初めての会見で何を語ったのか。過去にはどんなことを述べていたのか。陛下の発言をまとめた。(中田絢子、長谷文)

拡大する60歳の誕生日を前に記者会見する天皇陛下=2020年2月21日午後4時13分、赤坂御所、代表撮影

陛下の記者会見要旨

 【即位の感想、平成時を踏襲した儀式についての考え】剣璽(けんじ)等承継の儀、即位後朝見の儀に際しては、我が身が担う重責に思いを致し、厳粛な気持ちになりました。それから約10カ月、天皇の一つ一つの公務の重みと、それらを行うことの大切さを感じております。この間、傍らに寄り添い、相談に乗り、支えてくれている皇后雅子に感謝しております。

 この10カ月の間に、最も印象に残っていることに、都内や地方で多くの方々から、温かい祝福の声を寄せていただいたことが挙げられます。また、各国を代表する方々から心のこもったお祝いをいただきました。お一人お一人の声に支えられて今日(こんにち)を迎えることができていると感じております。

 儀式のあり方についてですが、平成へのお代替わりの際、儀式のあり方について、慎重に検討がなされたと承知しております。今回は平成時を踏襲し、必要に応じて、変更や工夫を採り入れたものと認識しております。

 【家族について】雅子は、工夫を凝らしつつ努力を重ね、即位にかかる全ての儀式・行事に出席することができました。本人も強い責任感を持って、一つ一つの行事に臨んでおりましたが、多くの方々から温かいお祝いをいただいたことが大きな支えになっていると思われます。

 愛子は、学習院女子高等科にお…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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