多田晃子
天皇陛下は6日、東京大学医学部付属病院(東京都文京区)で、前立腺に疾患がないかどうかを調べるためのMRI検査を受けた。
陛下は同日午後、同病院を出た際、集まった報道陣に対し、会釈をして応じた。
宮内庁によると、MRI検査の結果を踏まえ、今後さらに詳しい検査をするかどうかを判断する。陛下に特段の自覚症状はなく、体調に変化もないという。
陛下はこれまでに受けた検診の血液検査で、PSA(前立腺特異抗原)の数値が正常より少し高く、やや懸念される傾向が見られたという。
PSAは前立腺でつくられるたんぱく質の一種。前立腺の組織ががん細胞などによって傷つくと血液中にしみ出す量が増えるため、前立腺がんの腫瘍(しゅよう)マーカーとして使われる。ただ、がんでなくても、前立腺肥大症や前立腺炎でも、PSAは上昇することがある。(多田晃子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル