天皇陛下が23日、60歳の誕生日を迎え、これに先立って即位後初となる記者会見に応じた。象徴天皇としての今後について「研鑽(けんさん)を積み、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、象徴としての責務を果たすべくなお一層努めてまいりたい」と言及。「憲法を遵守(じゅんしゅ)し、象徴としての務めを誠実に果たしてまいりたい」とも語った。
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誕生日当日は、皇居で一般参賀が行われる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために中止となった。内外の要人らが出席する宮殿などでの祝賀行事は実施される。
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天皇陛下は、近年は「変化の激しい時代」として、人工知能(AI)が話題になっていることや、生活を大きく変えているスマートフォンの普及、災害の深刻化を挙げ、「社会の変化や時代の移り変わりに応じた形でそれに対応した務めを考え、行動していくことは大切なことであり、その時代の皇室の役割」と語った。
陛下は明治以降、最も高齢で即位した。還暦となった心境については、「もう還暦、ではなく、まだ還暦という思いでおります」と返答した。陛下が今年1月、ご一家で観戦した大相撲初場所で優勝した力士の徳勝龍が「もう33歳じゃなくて、まだ33歳」と語ったのを受けた発言とみられ、報道陣の笑いを誘った。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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