東京都三鷹市で暮らした作家・太宰治が好んで訪れた三鷹駅近くの跨線橋(こせんきょう)が、12月ごろに撤去されることになった。
市は、太宰の写真に残る橋の階段の一部を現地に保存したり、VR(仮想現実)映像で、風景が見られたりする仕組みも考えている。橋との別れを惜しむイベントも計画中だ。
撤去されるのは、三鷹―武蔵境駅間にある「三鷹跨線人道橋」。JR東日本八王子支社が21日に発表した。完了までは2年程度かかる見込み。往来には、約200メートル離れた地下道が使える。
太宰の愛した跨線橋、VRでも保存
市が保存するのは、橋の南東側の階段の一部。マント姿の太宰が階段を下りる有名な写真の撮影場所だ。橋桁の一部とともに、同社から市が譲り受ける。また、同社と協力して昨年度から3D計測している記録をいかし、スマートフォンでQRコードを読み込むと橋の風景を再現できる仕組みを検討している。
市主催の「渡り納めイベント…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル