日本で初の世界自然遺産である白神山地と屋久島が登録されたのは1993年。その後、2003年に政府の検討会で挙がった19地域のうち「世界自然遺産の価値がある可能性が高い」として候補に選ばれたのが知床、小笠原諸島、奄美・沖縄(琉球)の3地域だった。政府は順に推薦し、05年に知床、11年に小笠原諸島が登録された。
03年の検討会以降も他の地域について分析・調査がなされたが、新たな候補地はなく、奄美・沖縄は最後の自然遺産になる可能性が高いという。
登録されるには、他にはない特徴や価値が求められる。世界の陸域を植物や動物の分布などで区分すると、日本列島は五つの地区に分かれる。世界自然遺産に登録された5カ所は、それら五つの地区にそれぞれ位置づけられる。新たな地区が自然遺産として認められるには、すでに登録された5カ所とは異なる価値を証明する必要があり、難しいという。
今後は登録された五つの自然…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル