長野県大町市は、立山黒部アルペンルートで2018年に運行を終えた関電トンネルトロリーバス(トロバス)の「最後の1台」の保存に乗り出した。今月10日からクラウドファンディングで資金を募り始めると、たった3日間で目標額の180万円を突破した。
トロバスは、1964年の営業開始から扇沢駅(大町市)―黒部ダム駅(富山県立山町)の両駅間で運行。54年間、無事故のまま営業を終えた。昨年から新型の電気バスが引き継いだ。
大町市は運行終了を前に保存を検討したものの、費用面で断念。車両は15台すべて解体されることになったが、昨年6月、富山県高岡市の解体業者のもとに奇跡的に1台残っていることがわかった。
大町市は再び動き出す。「解体を待つ奇跡の1台『トロバス』を保存して守りたい!」と名付け、自治体向けクラウドファンディングを初めて利用。3月10日から4月30日の間に車両の購入費や大町までの輸送費として計180万円を目標額に設定した。
目標額に達しなければ断念となるところだったが、3日目の3月12日に180万円を超え、保存が決まった。市はネクストゴール(次の目標額)を300万円に設定し、管理維持費なども捻出したい考えだ。
トロバスの保存場所はまだ決ま…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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