渡辺七海
奈良公園の県庁東交差点(奈良市登大路町)に設置されていた「左折可」の表示が17日に廃止された。背景には、奈良公園バスターミナルの整備などにより近年、周辺の渋滞が緩和したことなどがあるという。
奈良公園バスターミナルのすぐ南東に位置する県庁東交差点の3方向にあった左折可の表示が撤去され、あらたに「左折矢印信号」に切り替わった。
県警によると、同交差点の左折可の表示は、1959年に設置された。観光地が集中する奈良公園周辺は渋滞が起きやすいため、車の流れを円滑にする狙いがあったとみられる。2019年に同バスターミナルが整備されたことなどにより、同交差点から東大寺や春日大社がある東側へ向かう観光バスが減少し、渋滞が起きにくくなっていたという。
左折可の表示の廃止については、他の方向からの合流が危険との声や、表示になれていない県外の観光客に混乱が生じているといった状況を考慮したという。
17日には、梅谷口南と平城ニュータウン東の両交差点(いずれも奈良市)の左折可の表示も撤去された。
15日現在で県内には、26の交差点に左折可表示が設置されてしたという。(渡辺七海)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment