20日午前10時ごろ、奈良県五條市住川町の寺西孝行さん(32)方付近から出火、木造2階建て住宅の2階部分がほぼ全焼し、2階の寝室付近から5人の遺体が見つかった。県警五條署によると、この家には寺西さんと妻(33)、8歳、6歳、2歳の男児3人の家族5人が住んでおり、連絡が取れなくなっているという。署が出火原因と身元の確認を進めている。
署などによると、同日午前10時ごろ、「住宅から煙が上がっている」と近くの住人が119番通報。約2時間後に鎮火した。
近所の女性(54)は出火当時は自宅におり、煙のにおいで火事と気づいた。煙が出ている家に駆けつけ、玄関のドアをたたいたりチャイムを鳴らしたりしたが、家の中から声や物音は聞こえなかった。炎は見えず、換気口から白い煙が出ていたという。
近くの男性(79)によると、一家は1、2年前に引っ越してきた。両親と小さな子ども3人が家の前で遊んでいるのをよく見かけたという。「楽しそうな様子で、ごく普通のご家族という印象だった」と話す。
近所に住む女性(39)は、自身の子どもが、焼け跡の住宅に住む8歳の男児と小学校の同級生という。「引っ越してきたばかりだったが、子どもたちが一緒に遊んでいた。ただただショック」と話した。
現場はJR和歌山線北宇智駅の北東約500メートルの住宅街。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル