渡辺七海
安倍晋三元首相が奈良市で参院選の街頭演説中に銃で撃たれて殺害された事件で、奈良県警が事件当日の8日に、演説現場を管轄する奈良西署で起きた不祥事についての調査結果を発表する予定だったことが分かった。発表は延期された。
奈良西署では1月、実弾5発の所在が不明となっている問題が発覚。この問題について県警は15日、実弾は実際には紛失しておらず、配分ミスでもともと同署に渡っていなかったとする調査結果を発表した。捜査関係者によると、発表は当初、8日の予定だった。
実弾の問題をめぐっては、窃盗容疑で取り調べを受けた男性署員がうつ病を発症し、弁護士を通じて県警に抗議していた。
銃撃事件を受けて警察庁が設置したチームは、警備計画について検証している。(渡辺七海)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル