安倍晋三元首相が銃で撃たれ殺害された事件から2カ月となる8日、現場となった奈良市の近鉄大和西大寺駅北口前では、奈良県警が早朝から、選挙カーや測定機器を用いて山上徹也容疑者(41)の動きや安倍氏らとの位置関係の確認を詳細に進めていた。
県警は午前6時ごろから、弾の当たった痕がある選挙カーや専用の機材を現場に持ち込んだ。係官らは互いに声を掛け合いながら当時の詳細な位置関係を再現。安倍氏が演説のために立っていた台座を事件当時と同じ場所に運び、山上容疑者の立ち位置にはスニーカーを置いた。
地上からの高さを正確に再現するため、山上容疑者の立ち位置には三脚が置かれ、銃の模型が固定される場面もあった。現場を立体的に測定する専用の機械も使われていた。周辺の通行が制限された時間帯もあり、足を止めて県警の作業を見つめる人もいた。
山上容疑者は、殺人未遂容疑…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル