奈良県橿原市で昨年6月、4歳女児が母親の交際相手に暴行されて死亡したとされる事件で、県の児童相談所や市の対応を検証していた専門家チームが28日、報告書をまとめた。児相の通報を受けてから、市が母子と面談するのが大幅に遅れたことや、交際相手に事情を聴かなかったことなどが問題点として挙げられた。
事件では、昨年6月に橿原市の田川星華さん(当時4)の腹を圧迫して死なせたとして、母親の交際相手だった山下翔也被告(27)が傷害致死罪で起訴された。
県と市は事件を受け、同年10月に検証チームを共同で設置。今月中の報告をめどに、検証を進めてきた。
報告書では、医療機関からの虐待通告を受けてから面談したのが5日後で、48時間以内に子どもの安全を対面で確認することを国が求めた「48時間ルール」が徹底されていなかった▽市と県の連絡・連携不足▽支援が必要な子どもについて児相や警察、市などが情報共有をする「要保護児童対策地域協議会」の「実務者会議」が形骸化している――などが指摘された。
また、虐待通告は金曜の夜だ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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