女児不明、キャンプ場周辺で1年ぶりの大捜索 母「2つの気持ちが」

 千葉県成田市の小学生小倉美咲さん(9)が2019年9月、山梨県道志村で行方不明になって2年を迎え、大月署員や機動隊員ら約20人が21日、同村のキャンプ場近くの山林や沢などを捜索した。大規模な捜索は1年ぶりという。

 午前10時、捜索隊がキャンプ場の駐車場を出発する前、2年前に美咲さんがいなくなった日の服装を確認。発見につながる遺留品がないかを捜した。当時から捜索にかかわっていた捜査員も同行した。

 母親のとも子さん(38)は前日に続いて、キャンプ場を訪れた。川の中や山の斜面などを捜索していると聞き、「美咲本人が出てきてしまったら望んでいないかたち。ただ、美咲につながるものは出てきてほしいという両方の気持ちがある」と話した。とも子さんは髪を伸ばし続けている。美咲さんが同じくらいの髪の長さになっているはずという。

 美咲さんは友人や家族とキャンプ場を訪れ、友人のいる場所に向かうと言って、広場から走っていったまま足取りが分からない。

 同署によると、行方が分からなくなった後に捜査に従事した人の数は、延べ3400人に上る。今年7月にはとも子さんの発案で、美咲さんの動画を県警のユーチューブ公式チャンネルで発信。この結果、「似ている子を見た」といった情報が7月には54件、8月には18件寄せられた。この2年間で、これまでに約4100件の情報提供があったが、発見に至っていない。

 同署の芦沢恒生活安全課長は「全国のみなさんから寄せられる情報を一つ一つ確認している。ささいなものでもいいので、情報を寄せて欲しい」と話した。情報は県警大月署(0554・22・0110)へ。平山亜理

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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