女児抱きしめる、現金渡して書類作成依頼 都教委、教職員6人を処分

本多由佳

 女児6人を後ろから抱きしめるなどセクハラ行為をしたとして、東京都教育委員会は4日、23区内の小学校の男性教諭(39)を停職6カ月の懲戒処分とし、発表した。ほかに教職員5人の懲戒処分も明らかにした。

 都教委によると、男性教諭は昨年7~9月ごろ、担任する女児6人に漢字ドリルの丸つけをする際、背後から抱きしめるなどした。以前にも漢字指導の際に身体接触があったとして、校長から指導を受けていたという。

 教諭は都教委の聞き取りに対し、「(小学)3年生くらいまでなら体に触れて指導した方が安心すると思った。嫌がっている児童に対する認識の甘さがあった」と述べたという。

 多摩地域の中学校の男性教諭(26)は、かつての教え子にLINEで不適切なメッセージを送ったとして、減給10分の1(1カ月)。勤務校離任の際に女子生徒からアカウントを教えられ、昨年3~4月にかけて、好意を寄せているように思わせるメッセージを送るなどし、生徒に不快感や嫌悪感を与えた。勤務時間中の送信もあったという。

 戒告となった多摩地域の都立高事務職員の男性主事(38)は昨年5月、保護者に現金3万円を手渡し、書類の再作成を依頼した。生徒の入学手続きの書類紛失が判明した際、独断で生徒の自宅に出向いたという。翌日、保護者が校長に伝えて発覚。男性主事は「休日返上で教職員総出で捜すのを危惧した」と話したという。都教委は「保護者に現金を手渡すことで、紛失の原因解明を妨げるとともに、事故対応の姿勢に疑念を抱かせる信頼失墜行為にあたる」としている。(本多由佳)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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