女児10人に性的暴行などの疑い 逮捕の26歳男「成人だと通報が」

山本逸生 甲斐江里子

 大阪府内の集合住宅で2016~22年、小学生の女児計10人に性的暴行やわいせつ行為を繰り返したなどとして、大阪府警は、同府吹田市桃山台1丁目の元病院職員、柳本智也容疑者(26)を強制性交等致傷や強制性交等などの疑いで逮捕、送検し、捜査を終えたと19日に発表した。容疑を認め、小学生の女児を狙ったのは「成人女性だと抵抗され、通報されるかもしれないと考えたから」と供述しているという。

 捜査1課によると、柳本容疑者は21年3月、府内の集合住宅で女児の口を塞いでカッターナイフで脅し、目隠しして性的暴行を加えてけがを負わせたほか、昨年5月にも同様に別の女児に性的暴行を加え、裸を携帯電話で撮影した疑いなどがある。女児への被害のほとんどは半径500メートルの範囲内に集中していた。いずれも、下校後、1人で留守番する女児だったという。

 同課によると、柳本容疑者の携帯電話には、被害女児の行動パターンを事件前に確認した様子がメモされていた。帰宅する女児の後をつけ、自分で玄関の鍵を開けるところや、その後の様子から家族が不在であることを確認していたという。携帯に残されたメモや映像などから、長いときで約1年にわたって準備していたとみている。その上で、柳本容疑者は帰宅する女児を付近で待ち伏せ、玄関ドアを開けたところで室内に押し入るなどしていた。

 昨年5月の事件の際、付近の防犯カメラに発生時刻の前後、自転車で行き来する男の姿が映り、カメラの映像をつなぐ「リレー捜査」から柳本容疑者が浮上した。(山本逸生 甲斐江里子)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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